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台湾の大学の日本語言語文化学習をオンライン上で支援

2022.01.18

台湾の大学の日本語言語文化学習をオンライン上で支援

 教員養成課程国語教育部門では、台湾国立屏東大学とビデオ会議システムを用いて接続し、同大学の傅玉香(フ ギョクカ)准教授が担当する応用日本語学科の授業「日本語の現代文の読解及び創作」において、 12月1日(水)、8日(水)に本学の教員による講義と学生相互の交流を行いました。
 このプログラムは、大学間連携のプロジェクトの一環として、海外の大学で開講される日本語指導を行う授業において、学習者の日本語能力の向上を目的に、会話レッスンや言語文化をビデオ会議システムにより提供するものです。また、本年度は「国語科学習指導における1人1台端末の積極的な活用に関する研究-タブレットの共同編集機能を用いた協働読解システムの開発並びに海外大学日本語学科との国際交流学習支援ツールの開発を手がかりとして-」(本学独自の「系における研究活性化プロジェクト経費」)の研究の一端も担っています。
 1日目に実施した、国語教育部門の住田勝教授による「谷川俊太郎『生きる』を読む:学生の対話で詩をつくる」の授業には、本学の学生11名と屏東大学の学生22名が参加しました。この授業では、metamoji shareという共有手書きノートアプリを使って、詩の分析と解釈の共有のためのワークショップを行いました。 
 さらに、2日目に実施した、国語教育部門の成實朋子教授による「星新一のショートショート『おーい でてこーい』を読む:文章を学生の対話で読解する」の授業には、本学の学生14名と屏東大学の学生22名が参加しました。この授業ではmetamoji shareを併用してグループワークを行い、物語展開をグループ内で予測し、物語の結末を構想する活動を行いました。
 事後アンケートでは、授業に参加した本学学生、屏東大学学生のすべてが、授業?交流が楽しく有意義であり「機会があればまたぜひ参加したい」と回答し、屏東大学学生からは、「新しい授業スタイルはとても新鮮で面白く、しかも効率が高いです。日本人学生はまるでそばにいて、ノートを取っているようです。たいへん勉強になりました!」などの感想が寄せられました。


オンラインの接続状態を確認する成實教授と学生


授業の説明をする住田教授


本学の学生とオンラインで話し合う屏東大学の学生


記念撮影

2022年1月18日掲載
教員養成課程国語教育部門