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エッセイ

中学校
2021/01/21
今の思い
 

教師になって27年が経っている。当初は勤務した中学校が生徒指導上大変で、毎日が格闘だった。 

一緒に勤務した若手の女性教師は、残念ながら1年で辞めていった。私も1年で辞めるつもりだったが、今まで続けられたのは教師冥利に尽きたからだと思っている。 

現在も中学校に勤務している私。ここまで教師を続けてきたのは私なりの理由がある。1つは、子供たちの成長を目の当たりにできること、中学一年生は小学校から上がってきたばかりの幼さを持っているが、3年経つと、大人の顔に出来上がってくる。その変化を目の当たりにできることが1番の楽しみである。 

もう一つは、若い彼らからパワーをもらうことができること。私も今年で52歳。体のあちこちに衰えが来ている。それでも教師として頑張ろうと思うのは、子供たちからパワーをもらうからだろう。毎日一緒に泣いて笑って生活する中で、生き生きと生きる楽しみを味わっている。これは教師でなければ味わえない楽しみである。 

定年まで私もあと8年を残すのみとなった。残された期間を精一杯楽しみ、子供たちと共に毎日を生きようと思っている。