本文へ

養護教諭養成課程

養護教諭養成課程(平成29?30年度入学生用)

卒業認定?学位授与の方針(ディプロマ?ポリシー)

 豊かな教養と知性とともに,優れた教職能力をもって教育現場を担える養護教諭と認められる者として共通に必要とされる資質?能力について,次のとおり設定しています。
(1)豊かな教養と広い視野
?人文,社会,自然,芸術,スポーツ等の学術的?実践的な基本知識?理解に加え,キャリア形成に向けた,ICTスキル,言語運用能力,コミュニケーション力,および論理的?批判的思考力からなる汎用基礎力を身に付けている。
?世界の多様性を理解し,異文化?多文化を受容できる寛容な態度を身に付けている。
(2)学校教育の基礎的理解
?教育の理念や教育に関する歴史及び思想,並びに教職の意義,教員の職務内容についての基礎的な理解ができている。
?子どもの心身の発達と学習の過程(特別な支援を必要とする子どもの心身の発達と学習の過程を含む。)についての基礎的な理解ができている。
?学校教育に関する制度や経営的事項,並びに学校安全,特別なニーズのある子どもの教育及び英語教育に関する基礎的な知識や技能を身に付けている。
?教育課程の意義や編成,教育の方法や技術(情報機器の活用を含む。)についての理解をしている。
(3)養護実践力
?養護の理念や思想,養護学,学校保健や学校安全に係る基礎理論?知識を学び,養護教諭の役割を明確に理解している。
?健康観察や健康診断の意義や方法,保健室の役割やその機能について理解している。
?子どもの心身の健康に関して,健康相談や救急処置に係る基礎的な知識?技能を身に付けている。
(4)子どもへの対応の理解
?子ども理解に基づいて,幼児?児童?生徒の指導と教育相談の理論及び実践的な方法について修得している。
?特別なニーズや,いじめ,不登校などの生徒指導上の課題への対応方法を理解している。
?道徳教育の理論及び指導法や特別活動の指導法について理解している。
(5)教職力量を自らひらく力
?実践的な教育活動に参画し,幼児?児童?生徒と積極的にコミュニケーションをとることができる。
?自らの学修を記録などに基づいて分析?省察し,将来への見通しや計画を立てることができる。
?チーム学校の構成員として,他者と協働して課題の解決に取り組むことができる。

教育課程の編成?実施の方針(カリキュラム?ポリシー)

 豊かな教養と知性とともに,優れた教職能力をもって教育現場を担える養護教諭と認められる者として共通に必要とされる資質?能力を育成することを目的として,カリキュラムは以下のとおり編成し,実施するものとします。
(1)豊かな教養と広い視野
 教養教育では,人文,社会,自然,芸術,スポーツ等の学術的?実践的な基本知識?理解や,キャリア形成に向けた,ICTスキル,言語運用能力,コミュニケーション力,および論理的?批判的思考力からなる汎用基礎力を育成するとともに,世界の多様性を理解し,異文化?多文化を受容できる寛容な態度を身に付けることを目的として,「基盤教養科目」と「多様性理解科目」から構成する総合科目と7つの領域にわたる分野別科目とともに外国語科目,体育科目,ICT科目を体系的に編成する。
(2)学校教育の基礎的理解
 教育の理念や歴史,思想および学校教育を取り巻く文化や社会と歴史,学校安全並びに人権尊重,地域との連携を含む学校教育の制度や経営について理解するとともに,教職の意義や教員の職務,学級担任の役割や子どもについて基礎的な理解(幼児,児童及び生徒の発達や特別な支援の必要を含む。)及び教育課程の意義や編成,教育の方法や技術(情報機器の活用を含む。)についての理解を深めることができるよう,「教育総論」や「発達と学習の心理学」,「学校の役割と経営」や「教育課程?方法論」などの教職専門科目を体系的に編成する。
(3)養護実践力
 養護の理念や思想,養護学,学校保健や学校安全,子どもの心身の健康に関する健康相談や救急処置に係る基礎理論?知識を学び,養護教諭の役割を明確に理解するとともに,健康観察や健康診断の意義や方法,保健室の役割やその機能について理解することができるよう,専門教育としての養護教育専門科目を体系的に編成する。
(4)子どもへの対応の理解
 子ども理解に基づく幼児?児童?生徒の指導と教育相談の理論及び実践的な方法を修得し,特別なニーズや,いじめ,不登校などの生徒指導上の課題への対応方法や,道徳教育の理論及び指導法や特別活動の指導法について理解することができるよう,「生徒指導論」や「教育相談の心理学」,「特別活動論」や「道徳教育論」などの教職専門科目,「インクルーシブ教育システム論」などの教職基礎科目を体系的に編成する。
(5)教職力量を自らひらく力 
 実践的な教育活動に参加し,幼児?児童?生徒と積極的にコミュニケーションをとることができる能力や,自らの学修を記録などに基づいて分析?省察し,将来への見通しや計画を立てることができる能力,チーム学校の構成員の視点から他者と協働して課題の解決に取り組むことができる能力を育成するため,学校インターンシップ科目や「養護実習」などの教職関連科目,「教職実践演習」などの教職専門科目を体系的に編成する。
(6)その他
?各授業は,講義?演習?実験?実習などの方法により展開する。
?成績評価は,プレゼンテーション,レポート,試験など,多様な方法により行うものとするとともに,どのように成績に反映されるか,シラバスに明記するものとする。
?指導技術を向上させるための研修や教員同士での授業参観などを定期的に開催し,授業改善に取り組むものとする。

入学者受入れの方針(アドミッション?ポリシー)

1.基本理念?目標
 養護教諭養成課程では,教育学の基礎の上に,医学?看護学?養護学など,幅広い専門分野の基礎知識と実践能力を備え,健康を保持増進する能力を子どもたちが獲得できるように,様々な機会を捉え支援する資質を備えた養護教諭を養成します。そのため,幅広い教養教育の基礎の上に立って,各専門分野の学修を深めるとともに,臨床(病院)実習,養護実習などをとおして実践能力の向上をめざします。さらに,学校安全や危機対応についての知識や能力を養います。 
2.求める学生像
?養護教諭をめざすために必要な基礎学力があり,十分な教育実践力を身に付けようとする意欲にあふれた人
?養護教諭になることを強く希望し,その意志を持ち続けることのできる人
?子どもたちの健康な学校生活を支援することにやりがいと使命を感じる人
?人と明るく温かなコミュニケーションが図れる能力や個性を備えている人
※生物,化学を入学までに学修していることを前提として講義を行う