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トピックスバックナンバー(2011年~2020年)

2016.01.27

財務省による財政を身近に学ぶ特別授業が附属平野中で実施される

 財務省の教育事業「財務教育プログラム」による特別授業が,1月15日(金)に附属平野中学校で実施されました。財務省大臣官房文章課広報室課長補佐の當間和幸氏を講師に招き,同校の3年生120人が授業を受けました。
 財務省は,暮らしに役立つ財政知識の定着を目的に,平成28年度から全国の教育機関で「財政教育」の授業展開をめざしています。今回の特別授業は,そのノウハウをブラッシュアップするため,全国の国立大学附属学校園を活用した実験的授業(パイロット授業)として実施されました。また附属学校園は,文部科学省が示している地域貢献の一環として,公共機関と連携した教育プログラム開発の役割も担っているため,同省から教員養成企画室室長の柳澤好治氏も視察に来校しました。
 生徒たちは,パワーポイント資料を使った同省の取り組みに関する解説や,同省が制作した財政を身近に学ぶDVD「財務大臣になった男」に真剣なまなざしを向け,財政の仕組みや課題について学びました。その後グループに分かれ,タブレット端末を用いた財政シミュレーションゲームで国の財政課題に取り組みました。生徒からは「社会保障費のムダな部分を減らせば,他の予算に割りあてられるが,実際はそれほど単純ではないことがわかった」「予算を身近に感じた。ゲームで与えられた条件以外にも,考えなければならない課題があることがわかった」といった声が聞かれました。
 授業後は活発な意見交換が展開され,文科省の柳澤室長からは,「アクティブラーニングが取り入れられたよいパイロット授業でした。このような外部人材を活用した授業を,公共機関と連携して展開するには,今回本校で行われたように,その学校の生徒に適した事前の授業の取り組み方や,授業展開の打ち合わせを十分に行うことが必要になります。その意味でも,外部人材を体系的に活用するためのよい事例となっています」との意見が寄せられました。
 当日は,財務省本省だけでなく,北海道から九州まで全国各地の財務省関係の広報担当者30人あまりと,全国の附属学校園関係者および附属学校園PTA関係者など,総勢約70人が参観し,同事業への関心の高さが伺われました。

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[左上写真]財務省の當間和幸氏による解説
[右上写真]當間氏への質問タイム
[左下写真]財政シミュレーションゲームに取り組む生徒たち
[右下写真] 官公庁や全国附属PTA関係者の参観により,会場は超満員

(附属平野中学校)