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向井康比己名誉教授が第8回アジア?パシフィック染色体コロキウムで顕彰

2023.10.19

向井康比己名誉教授が第8回アジア?パシフィック染色体コロキウムで顕彰

 向井康比己名誉教授が、9月18日から21日までの4日間にわたりトルコ共和国のナミク?ケマル大学で行われた第8回Asia Pacific Chromosome Colloquium(APCC8)で顕彰を受けました。
 APCCはアジア?太平洋地域を中心とした染色体研究者の学術フォーラムで、2001年に中国の北京で第1回が開催されて以降、韓国、日本、タイ、オーストラリアで3年に1度開催されています。これまで、オーストラリア遺伝学会、韓国遺伝学会、染色体学会(日本)などの各国の国内関連学会との共同開催も行ってきました。今回はトルコのヨーロッパ側で開催されたこともあり、アジア以外にも、ドイツ、ポーランド、チェコ、ロシア、アメリカからの発表もありました。

 今回の顕彰は、向井名誉教授の生涯にわたる細胞遺伝学分野の研究と発見が、この分野に卓越した貢献をし、国際的な細胞遺伝学者のコミュニティの将来の世代に大きな影響を与え、恩恵をもたらしたと評価されたものです。顕彰は9月19日に行われ、大会組織委員長であるナミク?ケマル大学のツナ教授から楯が授与されました。さらに、向井名誉教授は開会式でのAPCCの歴史に関する講演や、特別招待講演の座長を務めるとともに、「染色体と教育」に関する自らの文理融合的な研究の講演も行いました。

 顕彰を受け、向井名誉教授は10月11日(水)に皇冠体育投注_足球比分直播-在线|官网表敬に訪れ、「40年余りの大阪教育大学在任中に行ってきた研究が国際的に評価されたことは、大変嬉しいことです。私の卒論学生と一緒に始めた『遺伝子やゲノムを可視化する』研究が、今ではその研究手法がルーチン化され、世界中の人々に利用されるようになりました。特に、アジア諸国の研究者を受け入れ、その国の研究の発展に寄与したことは素晴らしい国際貢献だと自負しています。これは、顕微鏡を中心とした実験設備の充実に協力いただいた大学のおかげです。今後は、子どもたちに科学の面白さを伝えていく取り組みを行っていきたいです」と顕彰の喜びを語りました。

顕彰の様子
顕彰の様子

特別招待講演の座長を務める様子
特別招待講演の座長を務める向井名誉教授

皇冠体育投注_足球比分直播-在线|官网との記念撮影
顕彰報告後の記念撮影(左から向井名誉教授、岡本幾子皇冠体育投注_足球比分直播-在线|官网)

(広報室)