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附属高等学校平野校舎で美術?生物コラボレーション授業を実施

2023.11.15

附属高等学校平野校舎で美術?生物コラボレーション授業を実施

 美術?書道教育部門加藤可奈衛教授が、美術と生物をコラボレーションさせた特別授業を、10月30日(月)に附属高等学校平野校舎で実施しました。これは教科の枠にとらわれずに学ぶSTEAM教育の一環で、同校3年生で生物分野を選択した生徒17人が受講しました。

 この授業は、同校で生物を教える理数情報部門の中西亜実非常勤講師が企画したものです。大学入試の生物では限られた時間内に図表などを読み解く能力が必要になるため、普段の授業では生物図録に掲載されている図を描くことを指導しています。しかし、相対的なサイズや位置がうまく模写できない生徒が多いことから、美術の視点を学ぶことで改善できないかと考え、加藤教授に協力を依頼し実現しました。

 今回は、「モノをよくみて描く」をテーマに、植物のスケッチに挑みました。生徒たちは、はじめに円柱や角柱を立体的に描く練習をしてから、加藤教授がイエロー?ライン?プロジェクト(*)で育種した河内木綿の植物体を自分なりに描きました。その後、加藤教授がモノを描く際のポイントを伝授し、生徒たちはそれを踏まえて再度スケッチを行いました。

 授業を受けた生徒からは、「ただなんとなく描くのではなく、なぜそうなっているかを考えて描くことが大事だとわかった。絵の上手下手は関係なく、観察力を上げるという点でとても役に立った」「大学で美術を教えている先生から教えていただき、普段接することのない美術の知識や技術を学ぶことができた」「自己流の解釈を入れずに見たままを描くことが、生物の図の理解につながると学習できた」などの感想が寄せられました。

 中西非常勤講師は、「生徒たちは純粋に美術を楽しめた感覚とともに、生物の学習とのつながりを意識できたと思います。この授業は次年度以降も継続して行う予定です」と話しました。


* イエロー?ライン?プロジェクト…菜の花、ひまわり、河内木綿の花の色である黄色をキーワードに、本学と地域が連携?協力し「アートで人と環境をつなぐ」をテーマに活動するプロジェクト

授業の様子
授業の様子

スケッチの様子
スケッチの様子

(附属高等学校平野校舎)