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気鋭の指揮者とヴァイオリン奏者を迎えて第67回定期演奏会を開催

2023.11.30

気鋭の指揮者とヴァイオリン奏者を迎えて第67回定期演奏会を開催

 教育協働学科芸術表現専攻音楽表現コースの学生らによるオーケストラが、第67回定期演奏会を11月2日(木)にザ?シンフォニーホールで開催しました。今回は、アメリカを中心に世界中で目覚ましい活躍を続ける指揮者の原田慶太楼氏と、今年3月まで東京交響楽団のコンサートマスターを務めたヴァイオリン奏者の水谷晃氏をゲストに迎えて行われました。

 コンサートは、ヴェルディ作曲『歌劇「運命の力」序曲』のドラマチックな演奏で開幕しました。続くブラームス作曲『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77』では、水谷氏の圧倒的な技巧による優美かつ情熱的なヴァイオリンとオーケストラが絡み合い、見事なハーモニーを奏でました。後半では、ドヴォルザーク作曲『交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」』を演奏。原田氏のダイナミックな指揮に率いられ、新天地から海の向こうの故郷へとはせる思いを情感豊かに表現しました。演奏後は盛大な拍手が鳴りやまず、原田氏は何度も舞台に戻り、笑顔で応えていました。

 コンサート前日に皇冠体育投注_足球比分直播-在线|官网で行われたリハーサルでは、原田氏の提案により学生たちとの対話の時間が設けられました。原田氏は、少年時代にミュージカルに感動して俳優を志し、単身でアメリカの芸術高校に入学した後、紆余曲折を経て指揮者になるまでの波乱万丈の人生を語ったうえで、学生たちから質問や相談を募集。進路についての迷いから恋愛観に関することまでさまざまな相談が挙がり、原田氏はひとつひとつに丁寧に耳を傾け、アドバイスを送りました。

 皇冠体育投注_足球比分直播-在线|官网5年度オーケストラ代表を務める同コース3回生の西川菜々さんは、「原田先生と水谷先生という第一線で活躍する音楽家をお迎えすると聞いてから、学生一同心から楽しみに練習に励んできました。原田先生のリハーサルは、ただ曲を仕上げていくだけでなく、学生にさまざまな問いかけをしながら作品について考えさせ、一緒に音楽を作り上げていくというもので、先生の指揮とお話に全員が必死に食らいつき、1秒1秒、濃い学びをしている感覚がありました。コンサート運営も学生主体で行うため苦労もたくさんありましたが、本番は大好きな仲間たちと先生方と音楽を純粋に楽しむことができ、夢のような時間でした。この経験はかけがえのない宝物です」と話しました。

 

ヴェルディ作曲『「運命の力」序曲』の演奏
歌劇「運命の力」序曲の演奏

ブラームス作曲『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77』の演奏
水谷氏による華麗なヴァイオリン独奏

ドヴォルザーク作曲『交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」』の演奏
遠い故郷への思いが込められた「新世界より」の演奏

原田慶太楼氏と学生たちとの対話の様子
笑顔で対話する原田氏と学生たち

(広報室)